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猫背になると体のバランスが崩れ、筋肉や関節、神経に不具合が生じて様々な体の不調が現れることがあります。

顔が前に出て背中が丸まっている猫背は、見た目の悪さだけが気にされますが、思わぬ体の不調に繋がっていることも多いです。

猫背になる原因は生活習慣と大きく関係があり、デスクワーク、スマホ、ゲーム、椅子に座る、など日常の何気ない生活で少しずつ姿勢は乱れていきます。

猫背になった原因が1つということは少なく、様々な原因が重なって猫背になっていきます。猫背を予防・改善には悪い生活習慣を改善する必要もあります。

ここでは、猫背が原因となり起きる症状とどんな生活習慣が猫背になるのか紹介していきます。

猫背が原因となっていると考えられる症状

①. 原因がはっきりとしない偏頭痛・緊張性頭痛

「普段から頭痛を感じることが多いのに病院で精密検査を受けても原因がはっきりしない」そのような方の多くは「筋緊張性頭痛」です。

緊張性頭痛は、首や筋肉の凝りによって神経が刺激されて起こると言われています。猫背の姿勢になると顔が前にでるので首の筋肉が凝りやすくなっています。

特に、首の前カーブがなくなっている、首猫背になっている人が頭痛に悩まされることが多いです。

②. 腰痛

背中が丸まった猫背になっている人は、重心が体の前方へ移動します。

このままでは前に倒れやすくなってしまいます。その為、骨盤を後傾(後ろに傾けて)してバランスを整えようとします。

骨盤が後傾することで、腰椎(腰)の前カーブがなくなり、腰にかかる負担が増えてしまい腰痛になります。筋肉の張りが改善されず慢性的な腰痛になることも多いです。

また、猫背によって腰椎のカーブが失われると、椎間板にかかる負担も増えてしまいます。椎間板が圧迫され続けると、椎間板の変形して腰椎椎間板ヘルニアになるリスクも高めてしまいます。

③. 肩こり

猫背の姿勢の人が最も感じ症状は肩こりです。

猫背の姿勢によって顔や肩が前に出てしまいます。首や肩についている筋肉は頭や腕を支えるために、通常の姿勢の時よりも力をだして支えます。

そのせいで、筋肉に疲労が蓄積していき、筋肉が固まり血流が悪くなって肩こりとして症状が現れます。

④. 背中の痛み

人の体は理想的な生理的湾曲のある背骨を基準として、認識しています。

猫背になってしまうと、生理的湾曲が崩れて背中の後ろカーブが大きくなってしまいます。体は理想な姿勢に戻ろうとするので、姿勢を支えている筋肉が一生懸命働くようになります。

そうすると筋肉に疲労が溜まってしまい、背中の痛みに繋がってしまいます。

⑤. 内臓の不調

正常な姿勢の時には内蔵が圧迫されることはないのですが、猫背になると胸郭を狭めてしまい内蔵を圧迫するということもあります。

初期の症状ですと、胸郭が狭まる事で肺が膨らまず、呼吸が浅くなってしまうことがあります。すぐに息切れや疲れやすいなどを感じると思います。また、胃や食道の機能が低下することもあります。

胃もたれを良く感じたり、逆流性食道炎になったするのは猫背のせいかもしれません。

⑥. 自律神経の乱れ

猫背は首や肩の筋肉の凝りを引き起こし、血行不良を招きます。

これによって、自律神経のバランスを制御している、脳の下垂体への血流量が減少してしまうことがあります。

脳の下垂体は血流の悪化によって正常な働きができなくなります。そうすると、ホルモン分泌の調整がうまくできず、自律神経のバランスが乱れるようになります。

自律神経の乱れは、体の怠さや、不眠症、めまい、便秘など、様々な体の不調に繋がります。

病院での検査で原因が特定できないのに、体の不調がある場合は猫背による自律神経の乱れが原因かもしれません。

猫背の原因となっている生活習慣

①. 長時間のデスクワーク

デスクワークが多い人は、はじめは背筋を伸ばした良い姿勢を意識していると思います。しかし、早い人なら30分もすれば、猫背になりパソコンの画面に近づいているのではないでしょうか。

これは、集中しているといういい傾向もありますが、姿勢を支える筋肉が弱いからです。姿勢を支える筋肉は主に背筋や腹筋です。この筋肉が弱い人は早く姿勢が乱れます。

また、腹筋が強い人でも長時間同じ姿勢でいれば、疲労が溜まり猫背になってしまいます。筋肉は、30分以上動かさないでいると、疲労も溜まりますし凝り固まってきます。

姿勢が悪い状態で筋肉が固まってしまうと、猫背の姿勢が固定されてしまいます。30~60分に一度は体を動かすようにしましょう。

②. 椅子に浅く座りのけぞっている

椅子に浅く座っていてつかれてくると、そのまま背もたれにもたれかかると思います。このような姿勢が楽だという方もいますが、完全に自分の姿勢を猫背にする為の座り方です。

椅子に浅く座り背もたれにもたれかかると、骨盤が後傾し、背骨全体が大きく港湾(後ろカーブ)します。背中からの猫背よりも、腰からの猫背になりやすいです。

この座り方が習慣化してしまうと、姿勢を維持する筋肉をほとんど使わない為、筋肉が弱り普段から猫背になってしまいます。弱った筋肉を鍛え姿勢を改善するのは苦労します。

よく椅子に浅く座って背筋を伸ばして座りましょうと言われていますが、疲れた時に猫背になりやすいのでおすすめできません。背もたれがある椅子であれば、初めから深く座り背もたれと自分の筋肉で良い姿勢を保つようにしましょう。

③. スマホやタブレットを使いすぎ

スマホやタブレットを使う時は、多くの方が下を向いた状態になると思います。短い時間で済むのであれば、猫背になる影響はほとんどありません。

しかし、動画やゲーム、ネットサーフィンなどは、短時間で終わることがないと思います。20~30分スマホを操作して猫背の姿勢でいれば、筋肉が固まってしまって背中を伸ばすのが辛くなってしまいます。

これを頻繁に繰り返すことで、日頃の姿勢が猫背になってしまうのです。

④. 寝るときの枕

睡眠の時間は6~8時間はあると思います。これだけ長い時間過ごすので、寝ている環境が悪いと猫背になる可能性を高めてしまいます。特に、猫背に関係しているのが枕の高さです。

枕を極端に高くしていると、顎を引いた状態になり首の前カーブがなくなってしまいます。これを毎日、6~8時間くりかえしていると、普段の姿勢でも首の前カーブがない状態になり、首猫背になってしまいます。

⑤. 車の運転

車の運転も猫背の原因となります。

車を運転するには、ブレーキとアクセルを操作する為に足を伸ばし、ハンドルを握る為に腕を伸ばした姿勢になります。このような姿勢ですと、骨盤が後傾していまい背中が丸まってしまいます。

背もたれを適度に倒し、深く座っている人でしたら猫背になりにくいです。長時間運転している人だと、なかなか正しい姿勢を保つのが難しくなり、座り方が浅くなり腰から丸まってくることが多いと思います。

車を運転していて腰痛や肩こりを感じる、車から降りたら体を伸ばせないという人は、運転中の姿勢を正すか、早めの休憩が必要です。

毎日このように背中が丸まった状態が続くと、猫背が癖になってしまいます。

 

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