慢性的な緊張型頭痛を和らげるには、薬、ストレッチなど様々な方法があります。ここでは、頭痛の改善方法の中でも食生活にスポットをあてて紹介したいと思います。
「頭痛に食事なんて関係あるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、食事は私達の健康を守る為の1つの手段です。
食事ので摂取する栄養素の中には、頭痛を楽にしてくれる物もありますし、逆に頭痛を辛くしてしまう物もあります。
どのような食生活が緊張型頭痛を予防・改善するために良いのか詳しく紹介していきます。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛の原因は、首こりや肩こりなどで筋肉が凝り固まって血流が悪くなることで起きます。血流が悪い状態は、老廃物を溜め込み周囲の神経に刺激を与えてしまいます。
その刺激が脳に伝わり痛みを感じる、または、脳への血流が少なくなることで頭痛を感じます。
緊張型頭痛は、首や肩の固まった筋肉を柔軟にすることが改善に繋がります。
頭痛を改善するのに必要な栄養素は、溜まった疲労の回復を促したり、血流を促進する、痛みを和らげるなどの効果が期待できる物となります。
緊張型頭痛の緩和に効果的な食べ物と栄養
緊張型頭痛に効果的な栄養素は、頭痛の原因となっている凝りや炎症を抑える働きがあるものになります。それぞれの、頭痛に効果的な働き別に栄養素や食材を紹介します。
血管の収縮を和らげる栄養と食品
マグネシウム
マグネシウムの効果の1つに、血管を拡張させる作用があります。狭くなった血管が拡張されることで血流が改善され、緊張型頭痛の改善がみこめます。
また、筋肉の緊張を防ぐ効果もあるので、肩こりや首こりを和らげる助けもしてくれます。固まった筋肉がほぐれることで、血管の圧迫が改善され血流が良くなります。
摂取量とおすすすめの食品
頭痛を防ぐために摂取してほしい1日の目安は、男性で320~370mg以上、女性で270~310mg以上です。
100g中にマグネシウムが多く含まれる食品を紹介します。
●あおさ 3200mg
●わかめ 1100mg
●かぼちゃ 530mg
●ココア 440mg
●アーモンド 290mg
炎症を抑える栄養と食品
オメガ3脂肪酸
抗炎症作用のある栄養として知られています。頭痛の原因である炎症を抑えることで痛みを予防することでできます。また、血液をサラサラにする効果もあるので、血流の滞りも防いでくれます
摂取量とおすすめの食品
頭痛を防ぐために1日摂取して欲しい目安は、成人男性で2.0~2.4g以上、成人女性で1.6g~2.0g以上です。
100g中にマグネシウムが多く含まれる食品を紹介します。オメガ3脂肪酸の中でもEPAを特に摂取してほしいのですが、焼く、煮るなどの調理によって流れ出てしまうので注意して下さい。
調理前の栄養素
●クジラ(本皮):4,300mg
●マグロ(脂身):1,400mg
●ブリ・ハマチ:940~980mg
調理後の栄養
●イワシ缶詰:850mg
●さんま塩焼き:650mg
●焼きサケ:260mg