猫背を改善する為に必要なこと~4つのタイプに分けて解説~
「いつも姿勢悪いね!」 あなたは日頃から姿勢が悪いことを指摘されていませんか?
姿勢が悪く猫背になっていると、肩こりや腰痛の原因になります。また、印象も悪く「いつも疲れてそう」、「いつも元気がない」などと見られていることもあります。
もしかすると、「昔から猫背だから気にしてたんだよね……」という方は多いのではないでしょうか?
そう、猫背は気にしているけど治さない方が多いんです!
肩こりや腰痛と違い、「猫背のせいで背中が痛い」、「猫背のせいで体の調子が悪い」と思う方は少なく、見た目だけの問題だから後回しにするということが多いです。また、ひどい猫背になっているにも本人が気づいていないということもあります。
でも、猫背は放置していることで辛い症状の原因になることが多いんです!
「慢性的な肩こりで、毎日肩が重いな。。。。。。。。」
「慢性的な腰痛で朝起きる時に毎日つらい。。。。。。。。」
「最近、頻繁に頭痛があって。。。。。。。」
「肩が上がりににくくなってきた。。。。。。」
「最近、気分があがらない。。。。。。」
このような症状は、猫背が原因になっている可能性があるんです。
今まで、あなたが辛くて悩んでいた体の不調も猫背のせいかもしれません。
そこで、あなたの悩みを改善できるよう『猫背』について紹介したいと思います。
猫背について
というわけでこんにちは! 金沢市の整体院 カイロプラクティックFixの土田です。
先程も言いましたが、なぜ猫背がつらい症状の原因になるのか?それは5つの理由があるからです。
1.頭のが前に出て首と肩への負担が増える
正しい姿勢であれば頭の重さはほとんど負担にならないが、頭が前にでることで首や肩への負担が大きく増えます。
2.胸郭(胸)が狭くなり呼吸が浅くなる
背中が丸まっていることで胸郭が狭くなり呼吸が浅くなります。その結果、体が酸素不足になり、冷え、集中力の低下、慢性疲労などが現れます。
3.骨盤がゆがみ腰への負担が増える
猫背になると骨盤は前傾または後傾します。前後どちらに歪んでも腰への負担は増えます。
4.血液やリンパ液の体液循環が悪くなる
猫背になり筋肉が凝り固まってしまうと血液やリンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まったりむくみやすくなったりします。
5.自律神経のバランスが乱れる
背骨は自律神経の通り道なので、猫背になり背骨がゆがむと神経を圧迫してしまいます。
このように体へ様々な影響を与える猫背。きっと猫背からこのような症状を感じているあなたは改善したいのではないでしょうか?
でも、「猫背の改善方法を試してみたけど効果がいまいち……どうせ改善なんて……」と思っているのではないでしょうか?
それには理由があります。
それは、改善方法があなたの猫背タイプにあっていなかったからです!
猫背には4つのタイプがあります。それぞれ問題になっているところが違い、改善方法もそれぞれのタイプに合わせなければ効果が低いです。あなたの猫背が改善されない理由の1つは、このようなことが原因かもしれません。
あなたがどのようなタイプかわかっていると、効果的な改善方法も見つかります。
まずは、どのような猫背タイプがあるのか説明し、実際に自分で確かめる方法を紹介していきます。
猫背4タイプ
猫背には4つのタイプがあります。1つづ原因や特徴を紹介していきます。
お腹が反っている「おなか猫背」
【特徴】
特に、女性に多い猫背のタイプです。反り腰になっているので、立っている状態では猫背ではないように見えてしまいます。
姿勢は悪くないと思っているのに、腰痛や肩こりを感じている方は、このタイプの猫背になっている可能性があります。
腰の前カーブも背中の後ろカーブも強くなっています。背骨のS字カーブが強くなったことで、腰に負担がかかり腰痛や生理痛がひどくなりやすいです。
【原因】
日ごろから姿勢を気にしていて胸を張りすぎている。ハイヒールを良く履く。という人がなりやすいです。
腰が丸まっている「腰猫背」
【特徴】
腰にある前カーブがない、または後ろカーブになることで、椎間板に大きな負担がかかり、慢性的な腰痛や椎間板ヘルニアを誘発しやすくなりま ます。
【原因】
中腰での作業時間が長かったり、椅子にのけ反って座っていたり、ということ原因でこのような姿勢になりやすいです。
お年寄りの方が腰から背骨が曲がっているような感じです。
腰は徐々に、徐々に曲がっていき、だんだん腰を伸ばすのが辛くなります。すると、常に下を向いているような姿勢が楽になり癖になってしまいます。
背中が丸まっている「背中猫背」
【特徴】
一般的に言われている猫背姿勢です。
背中の中心から丸くなり、肩を内側に巻き込んだ姿勢になります。
肩が内側に巻き込むことで肩こりや首こりになりやすいです。また、胃を圧迫しやすい姿勢なので、食欲不振や逆流性胃腸炎になるということもあります。
【原因】
長時間のデスクワークをしている人や、腹筋や背筋が弱く姿勢を保てない人がなりやすいです。
首の後ろが丸まっている「首猫背」
【特徴】
背中ではなく首から前に折れ曲がっている猫背です。横から見た時に顔だけが前に出ていたり、正面から見た時に、 首が短く見えて顎のたるみが気になります。
首が前方に折れ曲がるとで首や肩にかかる負担が大きくなります。そのせいで、首の周りの神経が圧迫され、頭痛やめまい、腕や手に痺れ、などを感じるようになることがあります。
【原因】
スマートフォンの利用時間が長い人や、高い枕を使って顎を引いた状態で寝ている人は、首猫背になりやすいです。
姿勢を確認する
それでは、実際にあなたがどのタイプの猫背なのか確認してみましょう。
猫背チェク①
やり方
①.平な壁を背にして立って下さい。この時壁から軽く1歩離れて立って下さい。
②.そのままの姿勢で、1歩下がり壁に体を付けて下さい。
③.壁に背中を付けている状態から姿勢を判断します。
【A】壁に踵、お尻、背中、頭、肩が付いている。
踵、お尻、背中、頭、肩の5箇所がしっかり壁に付くことが理想の姿勢です。猫背の可能性が低いです。
【B】壁に踵、お尻は付くが背中が壁から離れる。また、前に倒れそうになる。
壁に背中が付けれないというのは、それだけ体が前に曲がっている証拠です。前に倒れそうな感覚があるようだと、かなりの猫背になっている可能性があります。
【C】踵、お尻、背中、頭は壁につくがお腹が前に出る。もしくは、お尻だけが壁から離れそうになる。
お腹だけが前に突き出してしまうのは、腰の前カーブが強くなっている証拠です。腰の前カーブが強い人は、猫背もセットになっていることが多いです。
【D】壁に踵、お尻、背中は付くが頭だけが壁から離れる。もしくは、頭を付けると視線が上に向く。
頭だけが壁につかない方は、首が前に曲がっている証拠です。頭が壁についたとしても、目線がいつもより上を向いているようであれば、首のカーブがなくなっています。
猫背チェック②
やり方
①.『猫背チェック①』同じ状態で行います。
②.腰と壁の隙間に手を入れて、隙間の広さから判断します。
【A】腰と壁の間に手の平1,2枚が丁度入るスペースがある
背骨のS字カーブが理想の状態です。腰の前カーブが正常な状態だと、腰と壁の間に手のひら1枚程度が丁度入ります。
【B】腰と壁の間に手の平が入るスペースがない。もしくは、入れようとすると壁からお尻が離れる。
腰の前カーブがなくなっている証拠です。入れようとすると、お尻が離れたり、腰が壁についているという人は、腰の前カーブがなくなり後ろカーブになっている可能性があります。
【C】腰と壁の間に拳が入るスペースがある。
腰の前カーブが鋭利になっている証拠です。腰の前カーブが強くなっている分、背中の後ろカーブも強くなることが多いです。猫背になっている可能性が高いです。
結果と解説
あなたの姿勢は理想的です
壁に踵、お尻、背中、両肩、頭が付いて、腰に適度な隙間がある状態なので猫背ではありません。
骨盤もゆがみがなく背骨のS字カーブが理想の状態になっています。
でも、「私はこの姿勢でも肩こりや腰痛があるんだけどな……」
そのような場合は、背骨や骨盤が左右に歪んでいる可能性があります。どちらかの肩が下がっている、頭がどちらかに傾いているなどが該当します。
詳しいことは猫背から話がそれてしまうので、別のところで紹介したいと思います。
あなたの姿勢は『腰猫背』の姿勢
腰から前に身体が曲がる『腰猫背』になっています。
姿勢の解説
理想の姿勢は首から腰にかけてゆるいS字のカーブを描いています。
腰の部分は緩く前カーブをしている必要があるのですが、腰のカーブがなくなっている、または、後ろカーブになっている可能性があります。このような背骨の状態では、骨盤が後傾するのでお尻が垂れ下がって見えてしまいます。
骨盤が後傾することで、背骨は腰から前方に丸めるようにしてバランスをとるので「腰猫背」と言われています。
デスクワーク、中腰での作業などで頻繁に腰から体を曲げる姿勢でいる方に該当することが多いです。
症状
腰の前カーブがなくなているので、腰の椎間板、腰の筋肉、お尻の筋肉にかかる負担が増えます。
慢性的な腰痛やぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニアなどの腰の症状が起こりやすいです。また、坐骨神経痛や股関節周りの痛みなども起こりやすいです。
改善ポイント
腰猫背の改善するポイントは、骨盤です。後ろに倒れてしまっている骨盤を立てることで腰の前カーブも改善されます。
あなたの姿勢は『反り腰猫背』です
お腹が前に出て、腰と壁の隙間が広くなっているのは腰のカーブが強くなている証拠です。反り腰猫背になっている可能性があります。
姿勢の解説
理想の姿勢は首から腰にかけてゆるいS字カーブを描いています。
反り腰猫背の場合は、理想の姿勢よりも骨盤が前傾している事で腰のカーブがきつくなっています。更に、背中は猫背になっているので、かなり腰や首に負担が大きい姿勢です。
しかし、腰が反っていることで猫背だと気づかないことも多い姿勢です。
お腹とお尻の筋肉が弱い女性に多く見られ、「ヒールを良く履く」、「1日立ちっぱなしの仕事」などの方は反り腰猫背になりやすいです。
症状
腰や首にかかる負担が大きいので、腰痛や首・肩こりなど全身に不調を感じることもあります。また、反り腰猫背は体型の面でも、ぽっこりお腹が目立ってしまいます。
改善ポイント
骨盤の前傾を改善して、腰の反りを緩くする必要があります。骨盤の前傾を改善するには、太ももの筋肉、腸腰筋の緊張をほぐすことです。また、理想の姿勢を維持するために、お腹とお尻の筋肉を鍛える必要があります。
あなたの姿勢は『首猫背』です
頭だけが壁につかないというのは、首の前カーブが少なくなっている証拠です。首猫背になっている可能性があります。
姿勢の解説
理想の姿勢は首から腰にかけてゆるいS字カーブを描いていて、首はゆるい前カーブになっています。
首猫背の場合には、首の前カーブが少なくなり、頭が前方に偏移してしまいます。ひどい方ですと「ストレートネック」という状態になっている場合もあります。
頭の重さは平均的な成人で約6㎏ほどあるので、頭が前方に移動して首のカーブ少なくなると首にかかる負担は大きくなってしまいます。ある研究では、「首の角度が15度前方に傾いただけで首にかかる負担は2倍の12㎏、60度まで傾くと4倍以上の27㎏の負担がかかる」ということが判明したそうです。
長時間のスマホの使用、デスクワークなど下を向いた姿勢が続けている人がなりやすいです。
症状
首や肩の筋肉や関節にかかる負担が大きいので、慢性的な首・肩こり、手の痺れ、腕がだるいなどの症状を感じます。首の動きも悪くなるので、後ろを振り向くのがつらいということも出てきます。
また、首の歪みや凝りは、自律神経に影響を与えます。頭痛やめまい、自律神経失調症なども起きる可能性が高い姿勢です。
改善ポイント
首のカーブを正常な状態に近づけることです。首猫背になっていると、首の前側の筋肉や胸の筋肉が硬くなっていることが多いです。胸鎖乳突筋、大胸筋、小胸筋といった筋肉の緊張をほぐすことで改善されていきます。
また、長時間のスマホやパソコンを続けているとなかなかよくなりません。もし、操作する時間が長く続くようであれば、座っている姿勢に気をつけたり、こまめに休憩をはさみ体を伸ばすことも大切です。
まとめ
いかでしたか? あなたの体調不良は猫背のせいかもしれませんね。
猫背は、肩こり、腰痛、頭痛、自律神経の乱れなど様々な症状の原因になります。
もし、「猫背を改善をしたい」という時には、あなたがどのタイプの猫背なのかということを把握しておくと無駄なく改善に取り組むことができますし、効果もしっかり感じられると思います。
是非、猫背を改善して健康的な体になって下さい。
当院は猫背の改善に力をいれております。猫背の改善は健康面だけではなく、立ち姿を美しく若々しく見える効果があるからです。
若々しく見えると、もし自分で改善が難しいと感じたならば、下記よりご相談下さい。