【腰痛と姿勢の関係】日常生活で気をつけるべき姿勢のポイント
姿勢と腰痛の関連性は高く、腰痛で悩む多くの方が日常の姿勢に問題を抱えています。
立っている時も、座っている時も姿勢が良い人は腰痛で悩むことが少ない傾向があります。
その理由は、理想的なS字のカーブを描いた背骨と骨盤が正しい位置にある姿勢ならば、腰の筋肉や関節にかかる負担が少ないからです。
逆に、背骨のカーブが崩れたり、体が左右に傾くことで腰の負担が増えると、腰痛を感じるようになります。
ここでは、腰痛を軽減したいにも関わらず、腰痛の辛さが変わらないと悩む人々が抱えがちな姿勢の問題を紹介します。
もし自身の姿勢に問題を感じる場合は、以下の姿勢を改善する必要があります。
【腰痛になりやすい姿勢①】猫背
長時間のデスクワークやスマホの使用は、姿勢を悪くする原因の一つです。その中でも特によく見られるのが猫背です。
一般的な猫背は、背中の真ん中あたりから前に丸まった姿勢です。この姿勢になると、体重が前にかかり、前に倒れてしまう傾向があります。
そのため、背中にある姿勢を支える筋肉を緊張させてバランスを保とうとします。この状態が続くと腰の筋肉が硬くなり、腰痛になります。
また、腰からの猫背もよく見られます。これは、背中ではなく腰が丸まる姿勢を指します。
長時間のデスクワークや前かがみの作業をすると、骨盤が後ろに傾いて腰のカーブが減少します。
すると、腰の骨や筋肉に負荷がかかり、腰痛を引き起こす可能性が高まります。
これらの姿勢を改善するためには、定期的なストレッチや運動が有効です。
【腰痛になりやすい姿勢②】反り腰
反り腰は見た目が良く見える姿勢ですが、実際には腰に大きな負担をかけることがあり、腰痛の原因になりやすいです。
正常な腰のカーブよりもさらに反っているのが反り腰です。
例えば、壁に背中を付けた状態や仰向けに寝た状態で、腰と壁(床)との間に拳一つが入るスペースができてしまう場合があります。正常な腰のカーブがある人は、手の平がちょうど入る程度のスペースです。
反り腰が進むと、腰や背中の筋肉が緊張し、腰痛を引き起こす可能性があります。
また、太ももの前側の筋肉も緊張しやすくなり、足がだるく感じることもあります。
特に、お腹の筋肉が弱い女性によく見られる姿勢です。
【腰痛になりやすい姿勢③】お腹を突き出して立っている
お腹を突き出して立っている姿勢は、膝が少し曲がり、お尻が下がり、さらに猫背になっている状態を指します。
この姿勢はスウェイバック姿勢と呼ばれます。
この姿勢では、骨盤が後傾してお尻が下がるため、腰椎(腰)のカーブが失われます。その結果、椎間板や筋肉に負担がかかります。
この姿勢を放置すると、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの重篤な問題が悪化することもあります。
また、腰椎(腰)のカーブが減少することで、神経が圧迫される可能性があり、お尻や太もも裏の筋肉の緊張が強まり、脚やお尻の痛みや痺れが生じることがあります。
【腰痛になりやすい姿勢④】どちらかの肩が下がっている
肩の高さの違いがあると、肩に問題があると思われがちですが、実際には骨盤の左右の高さの違いが影響していることがよくあります。
立っている時に片足に体重をかけたり、脚を組んで椅子に座る癖がある人は、骨盤の高さが左右で異なることがあります。
骨盤の高さが左右で異なると、体のバランスを維持するために背骨が左右どちらかに傾くことがあり、肩が片方だけ下がって見えるようになります。
このような状態では、片側の腰の筋肉だけが緊張して疲れがたまり、腰痛を感じることがあります。
そのため、左右で肩の高さが異なる場合、腰痛を感じるのは左右どちらか一方だけのことが多いです。
【腰痛になりやすい姿勢⑤】側弯症
背骨は本来、正面から見た時に真っ直ぐであるべきです。
側弯症は、背骨が左右に曲がってしまっている状態を指します。これには先天的な要因や病気、生活習慣による要因が関与することがあります。
初期段階では痛みを感じないこともあり、健康診断などで指摘されることがあります。
背骨が左右に曲がることで、肩の高さが不均等になったり、顔が左右に傾いたり、ウエストのクビレが左右で異なるなど、外見上の変化が現れます。
このような状態では、曲がりが強い部分の椎間板への負担が増加し、特に腰椎の曲がりが強くなると慢性的な腰痛を引き起こす可能性があります。
腰痛を抱えながらも、姿勢に変化が見られない場合、側弯症の可能性が考えられます。そのような場合は、改善策を検討する必要があります。
まとめ
姿勢の改善は腰痛を軽減するために重要です。
日常生活での姿勢に意識を向け、正しい姿勢を保つことで、腰痛の予防や改善につながります。
整体セッションにおいても、姿勢のチェックや調整を通じて、腰痛の緩和を目指すことができます。
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